氣質は、ご自分がリラックスしている時、あるいは逆にピンチの時に出やすいようです。

リラックスできる時というのは、相手に心を許しているときですから、家族の中、特に親子関係では互いの氣質が出やすく、「なんでこんな風に言うのかわからない」と思われたケースありませんか?

先週、多くの学校で新学期を迎えましたが、小学生で宿題が出来ていないお子さんと親御さんのやり取りのお話を伺うと、やり取りに氣質らしさが出ていたように感じます。

ケース1:火の男性氣質(太陽さん)のお母様と金の女性氣質(宝石さん)の長女さん:
     宝石さん:宿題が出来ていないから、恥ずかしいから学校行かない。
     太陽さん:「宿題が出来ていない」なんて誰も氣にしないから学校行きなさい。
     宝石さん:「絶対いや、休む」
    (注)金は自分の視点で物事を考えます。特に、自分が「やる」と宣言したことが出来て
       いないことで恥をかくことを一番嫌がります。周囲は、宿題をしてきているかどうか
       は氣にしないのですが、自分視点では「やってこなかった自分を非難する」と
       思うことがあるようです。

ケース2:火の女性氣質(キャンドルさん)のお母様と火の男性氣質(太陽さん)の長男君:
     太陽さん:宿題できてない。
     キャンドルさん:え~。でもそんなの誰も氣にしないから学校行きなさい。
     太陽さん:わかった
      学校から戻ってきて:
     太陽さん:誰も氣にしなかった~。
     (注)火の男性氣質は、考える前に行動するエネルギーが高いと言えます。
       同じ氣質のお母様に「誰も氣にしないよ」と言われたことを素直に受け入れてみた
       ら、そうだったということですね。キャンドルのお母様も同じ氣質の長男君の考えて
       いることはわかりやすいとのことです。

ケース3:火の女性氣質(キャンドルさん)のお母様と水の男性氣質(海さん)の次男君:
    海さん:宿題できていないから、学校行きたくない。(涙を流しながら)
    キャンドルさん:そんなの誰も氣にしないから学校行きなさい。
    海さん:いやだ、学校行かない(涙を流す)
    キャンドルさん:学校行きなさい
     家から出して、しばらくして外をのぞいたら、次男君は涙を流しながら外に立っていた
    (注)水の人は、熟考する傾向があり、行動が五行の中でも一番遅いといえます。
       響く言葉は「ワクワク、自由」ですから、宿題をしていないことでワクワク感がなく
       なって苦しさが一杯になってしまったのでしょうか。
       そして寡黙で感情が表に出にくい傾向もあります。感情表現の豊かな火のお母様
       からしたら、「なぜここで涙を流すのかわからない」と感じられたようです。

3つのやり取りのお母様たちは、氣質を知ってからお子様とのやり取りを振り返られたら「だからか~」「すごく納得した」と言われスッキリした顔をされていらっしゃいました。

このやり取り、大人になっても両親とは続きます。
特に、子供の時に親子関係から生じて解決されていないストレスが、親の介護を担うようになり親子の役割が逆転した時にあらわれることが多々あります。

関係は、氣質を知って納得し、そのことを意識すれば改善することが出来ます。